地元の知人





帰省した時によく会う人がいる。
兄貴の友達。僕よりも5歳くらい年下。
若いころはやんちゃをしていたらしい。うちの地元はそういう人は多い。今はもうすっかり真面目というか、しっかりとした大人。人柄や知識、話し方なども含めて色々と学ぶところがある人。年齢なんか関係ない。
その彼は何となく僕のことを気に入ってくれている。帰省するたびに話をしている。
それほど深い話をしていない段階から僕のことを気に入ってくれていたようだ。
おさるさん、いつ帰ってくるんですか?
って聞いてくれているらしい。
彼は酒のみで長っ尻で、飲めなくすぐに帰りたくなる僕とは全く反対。それでも、なんとなく気に入ってくれている。
ふと思い返してみると、僕は地元には友達はいない。小中高の同級生はもちろんいるし、そのうち何人かは地元にいるんだろうがつながっていない。高校の同級生で数人、住所がわかるし、誘えば会える友達はいるが、そのほかはいない。
そう考えてみると、貴重な友達の一人だ。
何ができるわけではないけど、誠実に付き合っていきたいと思う。
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