親父の兄貴



珍しくお袋からメールが。 親父の兄貴が亡くなったそうだ。 19日の夜。
大阪にいて、かかわりとしてはかなり薄いほうの親戚。 でも、こうやって親父の兄弟もどんどん減っていく。
ちょっといろいろあって、香典やら葬儀やらは断ってきたらしい。 ご冥福を祈ります。 保さん、いろいろありがとう。
20日の夜。 従姉妹から電話が入った。 大阪にいて、亡くなったおじさんたちともそこそこ近くに住んでいる。 彼女と話をするのは何年ぶりだろう? もしかしたら親父の葬式以来かもしれない。
着信の名前にちょっと驚いて、電話にでた。
「オサルにいちゃん?」
うん。 亡くなったんだってね、叔父さん。
「そう。 今日ご焼香に行ってきた。」
そか、ありがとう。
30分近く。 亡くなった叔父さんの家族の状況、彼女の家族や仕事の状況、ほかいろいろ・・・会話が回った。 相手の状況を聞き、こっちの様子を伝え、相槌や笑いでいろんなことを話した。
彼女は、俺としては非常に美人な子だと思っている。 が、もう年も45歳になったらしく、ずっと以前に離婚をして一人娘を育てていて、その子も10歳になったそうだ。 親父さんが経営していた会社を彼女、妹、お袋さんと3人で切り盛りして何とかやってる。 本当に、本当に大変だ。 俺みたいな会社勤めとは格段に違う苦労をもっている。
再婚しないの?
「そんな、出会いなんてないわ」
そんな会話が続いた。
「今度さ、大阪に来たら寄ってよね。」
わかった、行くよ。
誰かの死とかが、こうやって人をつなげることになる。
いいつながりもあるし、面倒なつながりが始まることもあるけれど、人の想いは大事にしたい。
せっかく言ってもらったんだから、今度寄りに行こう。 彼女の親父さんに、お線香を上げにいこう。
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