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ムンク展

ボス ボス ボス


金曜の夜。 上野へ。 
会社の女性に声をかけてみたら興味があるとのことだったので、一緒に。 久しぶりのデートだ♪ ィェィ♪

過去何度も上野で見ているムンク。 作者と画が結びつく画家の人は多いが、その中でもムンクは親しみやすいと思う。 大好きな画家の一人だ。 ムンクは一つのテーマでいくつかのバリエーションを描いていることが多い。 叫びも、油彩が幾つか、版画もある。 見比べるのも楽しい♪

展示されていた作品について。

キス。 大好き。 版画のバージョンが一番好き。 おそらくなんだけど、初期のものは男女が裸体で抱き合っているものだと思う。 見ていて、少し生々しい感じがして、実はそのバージョンはそんなに好きじゃない。 衣類を着たものに変わり、線がだんだんとぼんやりとしはじめ、やがて二人の体の境界線が曖昧になり、版画では一つの塊へと溶けていく。 それが、抱き合っている二人の気持ちまでもが伝わってくるように思える。 キスをしている二人に魅入ってしまう。
KISS 20181221


マドンナ。 これも好き。 油彩だと思うんだけど、少し黄味を帯びたバージョンが好き。 後半のものは女性の周りに意味深なものが描かれるようになっている。 それは僕の好きなものとは一線を画す感じ。

叫び。 言わずもがな。 好きすぎて、ずっと前の展示会の時に、版画のバージョンで絵葉書じゃなくてなくてA4くらいに印刷されたものを買った。 奇妙な画ととらえられることが多いけど、そうではないと思う。 不安、孤独、寂寥…そういうものが混ざった負の感情。 近い作品で絶望というものがある。 この画を知ってから、余計に叫びが好きになった。 油彩のバージョンも好き。 版画も大好き。

病める子。 今回もいくつか展示されていたが、この画は観た瞬間にその中に落ちてしまう。 明るい部屋の中にいる子供とうなだれる大人。 子供の表情のなさ、血の気のなさ、部屋が明るいのになぜか暖かみを感じない色彩… 家族の多くを病気で亡くしたムンクを形成する感情が表現されていると思う。 悲しい画だけど、印象深い。

星月夜。 今、会社の机の上に絵葉書を飾っている。 風景なんだけど、よく見ると人の気配がある。 星の描き方が独特で、僕は勝手にクリスマスの景色だと思っている。 毎年この時期には絶対に見ている画。 それも来ていて、嬉しい♪

他にも太陽とか、生命のダンスとか、自画像などなど、代表的な作品もいくつも来ていた。 とてもよかった。
一緒に行ってくれた人も楽しかってって言ってもらえた。 美術館に行くのは初めてくらいだったそうで、行く前は「絵のこと何もわからないけど、大丈夫なのかな?」って不安がってた。 僕も好き嫌いはあってもそんなに詳しいわけじゃないし、自分なりに楽しめばいい、って伝えていたから、のんびりと見て回っていたようだ。

作品数も多く、いい展示会だった。 1月20日までの開催なんだけど、多分、もう一回行くと思う。

ムンク展 ー共鳴する魂の叫び
 …公式サイトの作品のところ、結構たくさん載せてくれてる。 いいね、こういうWEB。


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 ポチリと。  



病める子

ブローチ、エヴァ・ムドッチ

マドンナ

月明かり、浜辺の接吻

叫び

絶望

生命のダンス

太陽

星月夜

自画像、時計とベッドの間

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