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最期の頃

ブリューゲル ブリューゲル ブリューゲル


親父の最期の頃を思い出す。
病院のベッドの上で、
痛い
痛い
と繰り返していた。

がんの治療をしないということを選んで
潔く、死を迎えることを選んだ親父が
その末期
痛い
痛い
とひたすら繰り返していた。

看護婦さんが来て
痛み止めをうって
それが効いている間は眠って
意識が戻るとまた痛いという。

親父の最期は
そんな時間だったんだなって。
亡くなった時は
苦しむ時間も短くてよかったのかなった思っていたけれど
本当は
一日が長かったに違いない。
間違いなく
直近にある死に向かって進んでいく時間は
恐怖であったに違いない。
その時間が短い訳が無い。

自分は何もわかってなかったんだな、って
今更ながらに思う。

月命日。
今も、最後の家族旅行の写真を見る。
親父の表情が少しだけ違う。知っているけど知らない親父だ。



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