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親父のこと 2014年4月5日 月命日

ブリューゲル ブリューゲル ブリューゲル


九州にいたころは本当によく遊んでくれた親父だ。

僕らが中学生のころ、テレビゲームがはやり始めていたが、学校では禁止になっていた。
親父と、兄貴と八幡駅前のバッティングセンターに行って、球を打ってゲームをして。 週一に近いくらいのペースで行ってたかなぁ…

映画のタダ券をよくもらってきてくれた。 地元の黒崎にまだたくさんの映画館がある時代だ。 親父と二人、金曜だか土曜に「オールナイト」の放映で観に行っていた。 子供だった僕は21時くらいはすでに眠たい時間だったけど、映画館の雰囲気と音とで画面を見つめていた。 その横で、いつもすぐにいびきをかき始める親父がいた。

板前をやっていたから毎朝仕入れに行く。 土曜とか、僕が休みの日には親父について行った。 帰りに喫茶店によってはモーニングを食べていた。 コーヒーも飲みなれていなかったけれど、このころから砂糖とミルクで飲めるようになった。 ブラック好みになったのは大学になってからだ。 ペンションで余ったコーヒーをいただくときに、いちいち砂糖だとか入れてる暇もなく、さっさと飲んでいたせいだ。

買い物とか芸術的なところにはほとんど行かなかったな。
数年前に、お袋と親父と三人で奈良を廻った時も、建物にも、仏像にもほとんど興味を示さなかった感じだった。 そうなのに、あっちの寺やこっちの寺に黙ってついてくる。 そんな人だった。




こないだ、久しぶりに最後の家族旅行の写真を見た。
表情がいつもの親父とは全く違い、気持ちが入っていないというか意識が定かでないというか…そういう写真が意外と多い。
はっきりとした意識の時の写真もあるけど、一番覚えている親父の表情よりも、やはり精神的な強みが伝わってこない。 以前お袋に見せたときに、これは父さんの顔じゃないねぇ…と言っていたのは、そういう意味だったんだろうな。



11か月になる。
骨はもう墓の中。
親父の名前の書類はほとんどすべて書き換えられた。
時間は早い。 ちょっと残酷なくらいに早い。



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 つけてみました。 
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