SBを聞きながら。

進めないもどかしさも
叶わない願いの儚さも
今は全部忘れて
スピードで鼓動を早くしたい

隠し続けた弱さも
届かない想いの苦痛も
今は耳を澄まして
スピードで鼓動を揺らしていたいんだ…



昨日の帰り道、歩きながら聞いていた。
スピードで。
ＳＢでは後半の曲になるのかな？
ライブで聞いた時、なんか強く印象に残った。

この人たちの曲って、言葉とか歌い方とか想いとか、
いろんなものが重なってこっちを包んでくれる。
スピードで
も、なんとなく聞いていたことのまだ若かった自分のこととかを思い出したりして
今でも、余計に想いが強くなって聞いちゃう。

彼らはこの曲を出してからしばらくして
デュオという形をなくしてしまった。
それぞれがそれぞれのバンドでの活動を続け、やがて二人とも音楽から離れた。

彼らの人生に対して、僕は側から見ている立場だったから何も言うことはないけれど
もっと見ていたかったし、聞いていたかったなって思う。
音楽で成功して成り立っていくことって
想像よりも何倍も何倍も大変で難しい世界だと思うし
彼らには彼らなりの人生があって生活があって。
他にもいいバンドがたくさんいても
休止したり解散したり消滅したり
そんな中の一つと思えば仕方のないことだなって割りきりはつけられる

と思っていたけど
やっぱり、この二人はいつまでも僕の中では特別なものであって。


昨日の帰り道。
歩きながらこの歌を聞いていて、涙が出てきた。




スージーが描いた漫画の中にあった言葉がいつも頭の中に残っている。

お前が１５年前世間に出した全く売れなかった音楽を
今のお前自自身よりもずーっとも大切にしてきた
そんなやつらだっているんだよって。

スージーが、少なくともそのことを分かってくれていることが、本当に嬉しい。







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