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親父のこと 2013年4月11日

ブリューゲル ブリューゲル ブリューゲル


会社の昼休み。 親父の様子を聞こうと、お袋に電話した。
珍しく数回のコールで出たら、今もう病院とのこと。

たぶん親父から離れながら。 お袋が状況を伝えてくれるが、弱気になってきたらしい。
お袋と話をしていると、涙を流すことが増えたそうだ。 よくよく考えてみたら、僕は親父の涙はほとんど見たことがない。 皆無、ってくらいの記憶だ。

お袋と話をしながら、
親父居るんやろ?
って聞いた。 すぐそばにいるらしい。
代わって。

親父が出る。 普段からも電話ではほとんど話をしない。
どうね?
どうねって、聞いとるやろーが。
いや、聞いてはいるけど、痛みとかそういうのはどうなんね?
体の中が痛いわ
食事あんまりとってないって聞いたけど
抗生物質みたいなのをな、摂ってるから
いやいや、そういうのじゃなくて、果物とかヨーグルトとかは?
あぁ、ヨーグルトはね、食べるんよ
そう。 ちゃんとしたもん食べんといけんよ

短い言葉をいくつかかわす。
ところどころ、親父の言葉が聞き取れないが、それもどんどん流して会話を続けた。

厚生年金に転院するんやろ? お袋に聞いたよ。
おぉ、明日よ。
近いほうがいいしね。 お袋も見舞いに行くのが楽になるし。 これで一つ目標クリアやね。
うん
北九州に戻って、そしたら次は俺がゴールデンウイークに帰るから、旅行に行くことを目標にしようや
おぉ、そうやの

そんな5分もかかっていない言葉を交わして、電話を切った。
お袋が代わる前に「父さんが涙流してるとか言いなさんなよ」ってくぎを刺されたが、もちろんそんなことは言わない。 こっちは元気に、強く、前向きに話をするだけだ。

ちょくちょく帰れんでごめんね。 ゴールデンウイークには帰るけ
って言った時に
別に、帰ってこんでいいぞ
って言っていた。

…全く…何も考えていないんだか、恥ずかしがり屋なんだか…とても大切な人だ。




根本的な解決なんかは何一つできていない。
目標と言ったって、ただの気休めでしかない。
それでも、一歩は一歩。
終わりに向かう一歩でも、前進は前進だ。
僕たち家族は、その時間を大切にすることしかできない。 その終わりが3か月後だろうが、3年後だろうが。 それは親父に対してだけの話ではなく、お袋に対しても同じことで、自分の周りの大切な友達に対しても、全く同じことだ。





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 つけてみました。 
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