プレゼントを贈ろう

会社の福利厚生の中で、社員販売があって。
いとこの子供にプレゼントを贈ろう、と思って時計を購入。
お買い得の価格だったので、予定よりもちょっといいものを買った。

その兄妹とはほとんど接点もなく、こないだおばさん（彼らのおばあさん）とおじさん（彼らのおじいさん）が亡くなった時に顔を合わせたくらいだ。　お兄さんの方とは言葉を交わすし、彼も近づいてきてくれるが、妹の方とは会釈くらい。

こないだ帰省した時に、その妹の方が今度成人式を迎えるということを聞いた。　そうやって考えてみると当たり前か。　僕が東京に来てからもう２５年くらいになる。　今年成人ということは、彼女は僕がこっちに来てから生まれたということだ。　住んでいる町も同じ県内だったけど違う市だったので、帰省したときでもほとんど会うこともなかった訳だ。


おじさんと、おばさんに本当にたくさんかわいがってもらったな、とかそんなことを考えていた時に、ふと。
きっと生きていたらこの子が成人を迎えた時に盛大にお祝いをしたんだろうな、って思った。　彼女も、何らかの形でその祝福を受け取ったんだろう。
が、残念なことに両名とも亡くなってしまった。
自分が出来ること、って考えた時に、せめて何かしらその記念にプレゼントを贈ることくらいは出来るかな、って思った。

そういう意味ではお兄さんには何もしてあげていなかったので、せめて、既に社会で活躍している彼には少しだけ高めのものを。　これからまだ遊んで、社会に出て。　その後きっと彼氏からもプレゼントで時計くらい貰うであろう彼女には、そこそこの価格のものを。


手紙を書いて、近々送る予定。
彼らが喜んでくれると嬉しいし、
おじさん、おばさんが喜んでくれると嬉しい。



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