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高枝切りバサミ

帰省の中、お袋から。

 あんた、悪いんやけど、庭の木を切るの、ちょっと手伝ってくれんかね?
 ウキッ♪


ということで、庭の手入れを手伝う。

庭が広いような家ではないが、何本か木があり、生垣があり、適当に育っている。

まずは生垣の下に落ちた木の葉の片付け。
掻きが半分程度になった熊手で木の葉を集める。
家の脇にお袋が点けた焚き火があって、そこに木の葉をくべる。
椿の葉がいくつか混ざっていて、そのときは勢いよく燃える。
玄関先の雑草はまだ生だから燃える勢いもやや弱い。

生垣のある程度をキレイにすると、新芽が生垣に沿って並んでいた。
適当に間引きながら、きれいにしないといけないね、なんてそんなことを話した。


そして裏庭へ。 裏庭といっても店の駐車場の脇だ。
大きなねむの木があり、その前に、ここにもやはり椿の木がある。
ねむの木の半分くらいの丈。 この木を何とかしたい、というのがお袋の懸案のようだ。


そして、このとき登場したのが高枝切りバサミ。
おぉ!! まさか本当に出会う日が来るなんて!!
こんなものはよほど広い屋敷に住んでいて、しかも庭いじりが趣味なところにしかないものだと思っていた。それが今、目の前に。というか、手の中に。いざ、戦闘開始!


伐り始める。どうも苦手だ。命あるものを素人が適当に伐るのはよくない、と思う。ついつい遠慮がちに。と。
 あんた、もうちょいガンガン伐らんね。 ぜんぜん変わらせんばい。
 やいやいさ~


少し勢いついて遠慮なく伐り始める。
大きな実のようなものがなっている。
これって椿だっけ?? 違う種類の木なのかな?
そんな問いかけに誰が答えるまでもなく、ただひたすらに伐る。
ある程度進み、奥に隠れていたねむの木の本体が見え始める。

調子が出てきた頃、監督から声がかかる。
 ありがと。大体見えてきたけ、もういいばい。ありがと。
木全体が4/5程度の高さになった感じ。

全権掌握の監督に言われたからはここはおとなしく引き下がるしかない。
高枝切りバサミの切れ味に魅了されていた僕は武器を置いておとなしく戦場を跡に。


シャワーを浴びてしばらく仮眠。
こんなのも、帰省したときならではだ。
起きてぐずぐずしていると、監督が生還。なんと、結局今まで戦闘していたようだ。 ・・・1時間半くらいは余計に戦っていたことになる。

 あんた、すっかりきれいになったばい。
 そんだけやり残しがあったなら、言えばいいやん・・・俺、昼寝しとったんよ。
 いや、もうちょっとだけ気になったけ。


ということでしばらくおいて戦場跡へ。
見事に半分サイズ程度に小さく切られた椿(?)の木が残っていた。
「ちょっとだけ」で1時間半。 うーむ、確かに今まで生きてきた時間の中でいくと、90分なんて一瞬なのかもしれない・・・こうなると監督じゃなくて羅漢クラスかな、既に。悟りまでもうすぐだ、きっと。

高枝切りバサミ恐るべし。
お袋恐るべし。
75歳、恐るべし・・・






◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ ◇◆ 

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2 Comments

uky  

・・・あなたも高枝切りばさみフェチなわけね・・・ ーー;

まぁ・・・

気持ちがわからないでもない、そんな私もフェチ仲間♪ ^m^b

2010/10/08 (Fri) 22:30 | REPLY |   

ままりん  

あれはね。

やり始めると面白くて止められなくなるんですよ^^

…結果、丸坊主って!

2010/10/08 (Fri) 09:08 | REPLY |   

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