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ポタラ

上野で始まった ポタラ展に(正確には、『聖地チベット -ポタラ宮と天空の至宝』)。
チベットの仏教文化を中心にした展示会だ。

最近ってことでもないんだろうけど、こういう展示会のチラシに掲載されているメインのものって、かなり印象的なものが多い。
ポタラ

この像。 今回のメインモチーフの一つのようなんだけど、すごい。
有名な「阿修羅」のもっと激しい感じの像だ。
四面○×臂(手が何本あるんだかわかりゃしない・・・)の仏像が2体。実はこれが男女で、抱き合っているところだそうだ。 ・・・こんだけ顔と手があればどことどこが抱き合ってるんだか・・・
※ 細かく見ると、実は男性器と女性器も表現されていたりします。 せっかくだから、見たほうがいいと思います。 ちなみにこの向きは女性のほうの背中側です・・・顔はあるけど、ね。
ポタラ 全体

このほかにもとてもたくさんの仏像と、曼荼羅やその他の絵画・緞帳などがあった。
全体の印象。
仏像が精密だとか、造りが「本当にこういったものが存在してもおかしくない」的な上手さっていうか、自然さっていうか、そういうものは日本の仏像のほうが数段上のような印象がある。
でも、今回の仏像の群れは、日本のそれよりももっと強い信仰とか、そういったものに根ざしたような「強い想い」みたいなものを感じさせるものがとても多く、見ていて圧倒されるような、そんな感じがあった。
また、全体に金色の着色が残っている(もしくは、塗り替えたりするのかな?)ものが多く、華やかでありながら、それでいて安っぽさを感じさせない「中身」みたいなものを意識させてくれた。

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ちなみに。
もう一つ、目玉であるのが千手の観音だ。
これは本当に手が千本ついている(…数えたわけじゃないが、その勢いだ)。
千手
千手十一面なんだけど、その顔のところが日本様とはずいぶんと違う。 日本様では、仏様の頭が一つ、それに小さな頭が周囲全方に向いてぐるりとついているが、こちらは頭の上に3ずつくらいで段々と上に伸びていく。 ということで、必然的に長い頭になる(写真の上にもう2段くらいはある)。
音声ガイドいわく、「世の全ての人を救うためにたくさんの手がついていて…」云々。

この仏像は会場の通路の中央にあり、前からでも後ろからでも見ることが出来る。 で、後ろへ。
・・・うーむ、千手も全て前向きだし、後ろを向いている顔もない・・・全ての人を救うんだけど、後ろは全く無防備かぁ・・・と、そんな罰当たりなことを考えながら見ていました


まだ会期は始まったばかりだし、もう一回行ってもいいな~♪



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 つけてみました。 
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