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SICAN

上野で開催されている「シカン展」へ。
そんなに深く知識はないけど、比較的最近に発掘がなされた、まだ見つかって間もない古代文明の一つだ。 中南米の古代文明に独特の、金細工が代表的な出土品としてPRされている。


会場時間に合わせて到着。 まだ人の少ない間に入場する。

入って間もない頃に、いきなり展示されていた。 シカンのメインキャラクター、黄金の仮面が展示されている。
・・・すごい。 写真とかでは何度か見たことがあるが、実物はやはり迫力が違う。 金の細工の細やかさ。 厚みも様々、形状も様々、表面に施している加工も様々。
仕事で多少金属の加工についての知識はあるんだけど、溶かしたり不純物を抜いたり足したり表面に模様をつけたり磨いたり。 とにかく、今でもそんなに簡単ではないことを、当時の技術と設備だけで大量に作り上げていることに正直驚きを隠せない。
一瞬、周りの人並みが途切れ、黄金の仮面と僕は二人きりで向き合った。 ちょっとぞっとする。 死んでいる人を飾っていた仮面だから。 

気を取り直して見てまわる。 黄金の仮面のほかにも、トゥミと呼ばれるナイフ、ケロと呼ばれる打ち出し式の深い杯など、どれもすごい技術を感じさせる。 デザインも良い。

また、大量に展示されている壺や器などの焼き物もいい。 形が洗練されていて、思わず手にとって見たくなるような滑らかな表面と光沢。 モチーフの動物や人物もかわいらしい。

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前にナスカ展に行った時に、当時の人たちが作り出した絵柄がとても可愛らしくとても活き活きしていて気に入ったことを思い出した。 緻密に再現されたものではなく、デフォルメされたモチーフばかりなんだけど、見ていて欲しくなった。 自分にもそんな絵がかけたらいいのになって、素直にやきもちを妬いた。

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この展示会の特徴は、展示物の良さもだけど、もう一つはその説明のスタイルだ。
最近の発掘にふさわしく、発掘に関わるいろいろなシーン、その考察や再現に伴う検証などが所々に掛けられたモニターの中で、テレビのドキュメント番組のように流されている。 どれも2~3分程度の短いものだが、理解していくのに役立つ。 展示会自体がTBSとタイアップしているからかな。

過去の発掘なんて、おそらくだけど人目に触れることも無く地味に進められていたものなんだろうなって思う。 最近では、ドキュメンタリーの大きな目玉となるテーマだから、こういった発掘の状況なんかも映像で収められているケースが増えてる。

たくさんの出土品をゆっくりと見て回れた。
最後に、3Dのシアターがあってそれもまぁ、楽しかった。

僕が生きているうちに、この文明はさらに発掘され解明されていくんだろうなって思った。
シカンの発掘は、日本人学者がその中心的な役割を果たしていることもあって、この文明にはなんとなく興味が湧く。

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