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ハルビン旅行記 参

三日目。 といいつつ、翌日は朝の早い時間の飛行機のため、起きてすぐに移動。 ということで実質最終日。
昨日、このたびの目的を達成したから、今日はすることがない。 純粋に観光だけなんだけど・・・特に見たいところもない。 ショッピングもしたいわけではない。 ない。


昨日のうちに今日苦戦することが見えてはいたので、時間を稼げる企画として「サファリパークに行く」事を画策。 なんでも、ガイドブックによると「虎が400頭以上もいるサファリパーク」らしい。
しばらく車で移動。 さすがに虎がいるわけだから、郊外にある。 河を渡り、大きな大学を通り過ぎ、郊外の新しい感じの家が並ぶところ・・・のすぐ横にある。 サファリが。 おいおいぉぃぉぃ・・・逃げ出したらどうするんだろ? 虎だよ、虎。 かまれたら痛いって言ってるヒマもないくらいのやつらじゃないの?? 住むところが近すぎるって

バス
サファリのチケットを買い、バスに乗り込む。 少し遅れて乗り込んだから、窓側の席は結構埋まってる。 親父とお袋は出入り口近くの並んだ席を確保。 僕はその後ろで、女性の隣に、失礼します。
バスが動き出す。 ゲートが近づく。 が。 普通、こういうゲートは二重になっていて、片方が開くときは片方が閉まってる。 万一動物が逃げても、片方で確保される仕組みだ。 が。 ここは、空いている。 両方とも。 おいおいぉぃぉぃ・・・虎だよ、虎。 逃げたらどうするのさ??

と思ったらその中にさらにゲート。 どうやらここから実際の居住エリアのようだ。 背丈くらいありそうな草むらが茂り、その間に車が通った後が続く。
「どの辺りにいるのかな?」
とおもってみてると、いた! 思いがけず近くの草むらに。 さすがに車になれているのもあるんだろうけど、結構近くにいる。
バスは移動を続ける。 よく見ると、あちこちにかたまっている。 あれ? 虎って、集団を組む動物だったっけ? ライオンは集団で狩をするってイメージあるけど、虎は個体で活動するって思ってたんだけどな・・・
とら 1

うちのバスは満員だけど、どうやら誰も買わなかったらしい。 虎の餌を。
チケット売り場に、「家鴨」とか「牛肉」とか書いてるのを見て気にはなってたんだけど・・・やっぱり、餌だったようだ。
前のバスの人がその餌を持っていたのか、虎がバスに向かって飛びついている。 ・・・でかい。 こんなにでかいのか、成長した虎って。 おおよそ、バスと同じくらいの高さがあるよ・・・上に乗られたら身動き取れないな・・・死んじゃうな・・・
トラバス

とそのとき、後ろから一台の四駆が入ってきた。 窓とかに網をかけて、安全確保しているその車は僕らのバスのところまで来ると、おもむろにドアを開けて一羽の生きている鶏を屋根の上に投げ上げた。 とたんに、一頭の虎がその屋根の上に駆け上って、その鶏に猫パンチ!ならぬ虎フックをかぶせた。 ・・・一瞬で鶏は地面に落とされて、何頭かの虎がそれに群がった・・・ ・・・でかいだけじゃなくて、かなり機敏だ・・・この近くに住むことだけは止めておこう・・・
トラパンチ
(ちなみに、写真の右下隅に打ち落とされた鶏が。虎の顔の辺りにその鶏の羽が舞ってます…

トラカカク ちなみに入場料65元(約900円)、鶏肉50元(約700円)。


サファリを出た後、スーパーマーケットに寄ってもらう。 とりあえず、若干の土産&今夜の酒のつまみくらいは必要かな、と思い。
日本にいるときも僕が行くのは近所の小さいスーパーだから、ジャスコやらダイエーがどうなっているのかは知らないんだけど、たぶんこんな感じなんだろうね。 広くて大量に並んでて、大きなカートを押してうろうろ歩く、みたいな。
両親のお土産用の白酒(パイチュー)、つまみのカシューナッツあたりを買う。 みやげ物コーナーで名物らしい木耳(キクラゲ)を買う。 お茶を買う。

昼食は現地の少数民族系の料理屋に。 テーブルや水槽に材料があり、それを選んで調理してもらうスタイルの店だ。 肉、魚、貝、野菜・・・いろいろある中で、お袋の眼に留まったものが・・・生センマイ。 牛の内臓の一つだっけ、あれ。 両親ともに内臓が好きで注文することに。 ちなみに、僕はダメだから「俺、食べないよ」と宣言。 このほか、先ほど名物だと教わったキクラゲの炒め物、シャコの唐辛子傷め、民族独特の肉まん。 あと、野菜の茎。
生センマイ
キクラゲ
シャコ
肉まん

肉まんが主食の代わりだということでオーダーして出てきたら・・・多い。 どうやら、現地の人たちも大人数で複数頼んでみんなで分けるというスタイルらしく、僕たちみたいに食の細いお袋と、後は僕と親父と、実質2名の場合は3皿もあれば十分って感じだ。 が、ものめずらしさも手伝ってついつい・・・コレもアレも・・・
味は美味い。 キクラゲも、こんなに大量は少々不気味ではあったけど美味い。 完食。
シャコはも美味い。 自分が注文した責任感もさることながら、美味いからバクバク食べる。 完食。
肉まん。 美味い。 が、さすがにコレは多い。一人で5割以上食べるが、両親が進まずに残す。
野菜。 ・・・手をつけず。 美味いらしいが、それよりも片付けたいやつらがいたから。
センマイ。 出てくるサイズも大盛、しかも生ぬるいらしい。 さすがの両親も2割程度しか手をつけない。
ということで、ここでも大量に残してしまいました・・・ごめんなさい。

食事の後は聖ソフィア聖堂に。
当初、お袋の慰霊はここかなと思っていたんだけど、ガイドの人とやり取りをしている中で「今は教会ではなくて記念館みたいな建物になっていますよ」ということだった。 まぁ、観光ルートとしては時間つぶしにも良いか。
中に入るといきなりお土産コーナー。 そして、内部の壁には当時の民族や町並みを映したモノクロの写真が大量に貼られている。 確かに、すでに教会ではない。
写真がどれも同じように見えて面白いとも思わずにぶらぶら歩き回る。 両親はガイドの人から簡単に説明を受けている。 途中、お袋と近づいたとき。
「昔はこんなんだったんかねぇ・・・」
「でもさぁ、お袋の兄さんは戦地にいて亡くなったんだから、こんなとこよりももっとひどいところだったんじゃない?」
・・・余計なこと言っちゃったかな・・・おふくろも、そうわかっていてもそう思いたくなかったみたい。 僕の言葉で改めて感情がこみ上げてきたようで一瞬涙声になった。 でも、ここまで来てキレイ事ばかり記憶して帰ろうという気持ちもなかったみたいで、
「うん、そうだろうねぇ・・・」と一言。 お袋は潔い。 ちゃんと受け入れて、そして自分の中で区切りをつけることが出来るんだと思う。 余計なこと言う息子でごめんね。 でも、大切に思ってますから、親父も、お袋も。
聖ソフィア


帰り道。
昨日満席では入れなかったロシア料理店に立ち寄る。 ガイドの人の知り合いがスタッフにいるということで挨拶し、今日の18:30に来るから席を用意してもらう約束をする。
ビールを少し買い足してホテルへ。 しばし休憩。


一休みした後、間に合うように出かける。 途中。
一組のカップルが僕らの横を追い越していく。 そのとき、女のこの方がこっちを見て男に何かささやいた。 男はこっちを振り返り、挑発的な視線をこっちに向ける。
・・・あ。 「こいつら日本人だって」言ったな、今。 男はそれを聞いて反応した。 反日だ。
別に喧嘩することは怖くもなんともないんだけど、両親もいるし、ちょっとこの人民に対しては正直僕も偏見がある。 すぐに集団になって感情的に騒ぎ出す、そんなイメージ。 偏見で、ごめんなさい。
そんなこんなの理由で、関わらないようにちょっと目線をそらしてぶらぶら歩いた。 嫌な気分でお店へ。


店は古いつくり。 中はにぎやかで、ちょっと高級らしいがさすがは人気店だ。
ロシアん


ガイドの人から教わった、お勧め料理を注文。 ボルシチ。 ロールキャベツ。 エビの壺焼き。 ハルビン名物、ソーセージ。
ここは量が適当。 スープも大体一人分。 ロールキャベツも一皿に3つ。 一つ一つは日本と同じくらいの大きさ。 一つがキャベツ一個ってわけでもない。 味も美味しい。
サクサク食べて飲んで。 「洋食がいいね」ってこと話がまとまる。

帰り道。 ぶらぶらと両親の後ろを歩く。 足取りも、段々と衰えてきたこの人たちと歩くのは後何回あるんだろうか・・・そんなことを考えながら。
両親

と。
広場のテント前で、キャンペーンで声出しをしている女の子たちが、親父に向かって「コンバンワ!」。
・・・気づかずにヨタヨタ歩く親父。 ・・・まったく、若い子に声掛けてもらえるなんて、これが最後だったのに・・・ 代わりに俺が大きな声で「こんばんわ!!」。 それに気づいた親父も振り返り、彼女たちのほうを見て微笑む。
たったそれだけのことなんだけど・・・来るときのあの嫌な感情が消えた。 偏見持っててごめんなさ
い。 そういう奴もいるけど、そうじゃない人もいる。 国とか人種の問題じゃなくて、個人の問題だ。


部屋に帰ってから、3人で飲む。 まぁ、他愛もない話。 他愛もない話だからのんびり続くのかな。 親子だから、こういう時間もありかな。

自分の部屋に戻って、明日の帰りのことを考える。 まぁ、朝起きることさえ出来れば、後は問題ないでしょう・・・おやすみなさい。

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