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ハルビン旅行記 弐

朝はのんびり。
昨日、ざっくり計画を立てたがどう考えても時間が余りそうだ。 今日の目的地は3箇所。 それぞれが1時間くらい離れていれば移動時間で潰せるけど、同じ市内。 すぐそばみたいだ。
朝食はホテルのビュッフェ。 しかし・・・父ちゃん朝から良く食べる。 パンなんて、5個も持ってきた。 後はサラダだ、果物だ、卵だ・・・死ぬまで太り続けるつもりだろうか??

迎えに来た車に乗り込み、最初の目的地のテレビ塔へ。
テレビ塔

・・・テレビ塔。 エレベーターで展望台に上る。 確かに、ぐるりと365度見渡しても、山がない。 遠くに河が流れる。 近くにビルが立ち並ぶ。 大気が少し曇っているのは夏場で空気が悪いせい? でも、山はない。
遠景

展望台自体の高さは忘れたが、なんと、その展望台の部分のヘリを命綱だけで歩いて廻るというオプションがある。 30元くらいだったかな。 命綱はあるし、どうせだからと両親に勧めてみる。 
ウォーク

「やってみれば? 普段は経験できないし。 今までと違って景色が見えるよ、きっと!」
・・・もしかして、その景色しか見えなくなってしまうかもしれないな、確かに それはまずいから提案は引っ込めます


テレビ塔のあとは、今度は文廟(ぶんびょう)へ。 孔廟(こうびょう=孔子廟)とも言うらしい。 孔子を奉った廟だ。 素朴な建物。 中国では孔子は英雄の一人のようだ。 だから、いろんなところに文廟があるらしい。 
文廟

文廟の敷地内には、黒龍江省にいる少数民族の資料館がある。 ちいさな建物。 資料館、というよりは建物を転用している程度の感じ。 中に入ると黴臭く、展示してあるものも正直、貧相。 まぁ、昔の人の生活自体、物質的に豊かだとはいえなかったと思うが、展示の方法とか、証明とか・・・全て貧相な感じ。 あまり人気のスポットではないのかな??

昼食は途中の街中の中華の食堂で。
親子3人でテーブルに。 通訳の人、運転の人は少しは離れたテーブルに座る。
ここでは麻婆豆腐、くらげの炒め物、コンニャクの胡麻和え、揚州炒飯を注文。 勿論、ピーチューも忘れない。 さらに、お店名物の「粟のおかゆ」がサービスで出てくる。 薄いスープみたいで結構美味い♪
二日目 ランチ

が。 炒飯が多い。 ってか、冷や飯に油をまぶして温めましたって感じの料理が大量に出てきた。 ・・・炒飯? 知ってる炒飯ってこんなんじゃないよな・・・ピラフ?・・・頼んでないし・・・そもそも多いし・・・
しょうがないから取って食べる。 取って食べる。 取って食べる。 ・・・あきらめる
お米モノはいいとして、せめて麻婆をと思い取って食べる。 父ちゃん食えよ、と思い取って食べる。 母ちゃん食えよ、と思い取って食べる。 ・・・完食♪ BRAVO!わが家族!
くらげは最初からグロテスク感が邪魔をして、今回はパス。
そのぶん、コンニャクを食べるんだけど・・・コンニャクというよりもワラビ餅のような触感でなかなか効いてくる。 これは両親もあまり進まない。 半分くらいで断念。
最終的には、注文した全体の量の40%くらいしか食べられなかったかも・・・中国に行くときは、一皿で1.5人前、くらいの覚悟をしたほうがいいかもしれない。 ・・・あ、庶民派のお店の場合ね 高級店はまた違う世界が、きっとそこに・・・


昼食を済ませた後は今回の一番の目的地。 「お寺」へ。
今回の旅行の目的は、「慰霊」。 数年前に聞いたんだけど、お袋の兄貴が戦争でなくなっていて、そのなくなった場所が黒龍江省だったらしい。 大人数のお袋の兄弟姉妹もだんだんといなくなる中、せめて一度その現地に足を運びたい・・・そこで、お線香をあげてきたい・・・それがお袋の願いだった。
極楽寺 正面

前もって日本にいる時からの打ち合わせで、「お寺でおまいりできるところを」という条件で、市内の大きなお寺を探しておいてもらった。 『極楽寺』。 ・・・慰霊に行くにはぴったりすぎる名前だ。
なんでも、市内でも最大級の寺らしい。 大きくはないけれども、仏殿がいくつもいくつも連なっているようなつくり。 最初にざっと寺のいわれとおまいりの仕方を教わる。 いわれは・・・忘れた。 お参りの仕方は、お線香に火をつけた後、四方(東西南北)にそれぞれ礼をしていくというもの。 また、仏像の前には小さな座布団がおいてあるので、五体投地(両手両足、さらに頭も地につけてお祈りする方法)でお祈りしている人たちもいる。 信心深い感じが、気持ちを引き締めてくれる。

お袋はお線香に火をつけると、そのまま礼をしてお線香をささげ、そのあと仏像の前に。 神戸を垂れるお袋を横に感じながら僕もお祈りをしていると・・・お袋の嗚咽が聞こえてきた。 もう60年以上も昔の人の死を、今のことのように悲しみながら話しかけていた。 「ようやく来たよ」って。 涙声のその言葉は聞かないほうがよかったのかもしれないけど・・・うちのお袋の戦争は今終わったんだな、って思った。
大仏
観音


連なる仏殿を次々に見ていく。 阿弥陀。 観音。 千手千眼。 文殊。 普賢。 四天王。 十大弟子。 五百羅漢。 ・・・それはそれはもう、仏像のデパートみたいなもんだ。 しかし、次々に現れる仏像はどれもキンピカツヤツヤ。 ・・・こう・・・なんていうのかな・・・日本人が好む例の「ワビサビ」なんてあったもんじゃない。 中には、キンピカなのに真っ黒い螺髪(らはつ=阿弥陀の頭にある、パンチみたいなやつ)状のひげを蓄えた「オイオイ、ナニジンデスカ、アナタワ??」みたいな人まで・・・まぁ、そういうのもありだと思うけどね。


思い出の極楽寺を後にして車に。 思いがけずすでに今日の行程は完了。 時間はまだ・・・昼下がり。 そのまま近くの大河、松花江(しょうかこう)へ。 何でもこの河、日本の本州の長さ以上の距離を流れる河だそうな。 ・・・長い・・・で、前述の通り、この辺りには山も無く流れがかなりゆっくりになるそうだ・・・で、冬になると凍りついて戦車が乗っても大丈夫だそうだ・・・戦車には乗ることは無いだろうから、そこまで聞かなくてもよかったんだけどね・・・
・・・河は・・・河。 広いなぁ、程度の感慨しか出てこない。

そこからの帰り、店により缶ビールを調達。 ハルビンは地ビールがある。 勿論、「ハルビンビール」。 中にいくつか種類があるが、とりあえずポピュラーなのを買う。 ・・・一缶・・・3元。 安すぎる。 50円もしない。 とりあえずここで5本。 ホテルの近くでもう5本。

早くにホテルに戻り一度休憩。 年取った両親には心憎いばかりの気配り。 まぁ、行くところが無いから夕ご飯まで時間を潰してるだけなんだけどね・・・


夕方になって3人で出かける。 今日のお勧めの夕食はロシア料理。 中央大路の、お勧めの名店へ向かう。 見つける。 入る。 ・・・待ち人一杯・・・撃沈して出てくる。

さて困った。 もともとは、こういう時はぶらついてみたり、屋台の何かを買ってみたり・・・そういう、「カチッとしていないこと」をするのが好きだ。 だがしかし。 両親ともに足が弱ってるから、ダラダラと歩いて店を探すわけにも行かない。
・・・頭の中にある小さなコンピューター・・・電子計算機・・・脳みそ・・・小梅ちゃんが、動き始める・・・で出た答えが「ホテルの隣のラーメン屋にでも行くか!」というもの。

ホテルのところまでポテポテと戻る。 昨日ちょっと見渡したときに見つけた看板、「牛肉麺(ニョーローメン)」。 台湾でも何度か食べたことがるやつだ、きっと。 たぶん、ここなら食事は大丈夫だろう。 後は両親がいいか、悪いか。
表でお店の看板を眺めていると、中かか制服を着た女性が出てくる。 「ナントカカントカ」 で、身振り手振りで結局入店。
僕は牛肉麺。牛肉麺
親父が鳥の塩湯麺。鳥塩湯麺
お袋はピーナッツ風味の涼麺(冷麺風)。涼麺

と、勿論ピーチュー。

出てくるとそこそこ美味い。 牛肉麺は、結構美味い。 半分食べた後親父に持っていかれた・・・こっちには親父が1/3だけ食べた鳥湯麺。 ちょっとしょっぱい。 でも、食べれる。
麺が、ラーメンというよりも日本のそばに近いような太さ・触感、やわらかさ。 駅の立ち食いで食べるような、コシとか、そういうのとは縁遠い感じの、アレ。

家族仲良く面でおなかを膨らませた後は、そのままホテルへ。 この夜は宴会もなく、そのまま消灯・・・


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